【王子の新しい遊び】
「従者っ、従者〜〜っ、どこだ?!」
城の長い廊下を歩いていた私は、背後から迫る呼び声にびくっと肩を震わせた。
気付かなかったフリをして逃げるか。
しかし、隠れる場所もない一直線の廊下……
「従者っ!!待てって言ってるだろ!!!」
「王子……」
あっという間に小さい追っ手に追いつかれる。
怒りを含んだ瞳で、下から覗き見上げられた。
「私は従者ではありません……。
会議書記官です」
「それは、この前までの話しだ!
今は従者はオレの従者なのだ!」
私はいつもの偏頭痛に眉間の付け根を押さえる。
ついでに胃にまで鈍痛が走った。
「急に従者と言われましても、見ての通り屈強でもなく、王子の危機にお守りするだけの
力もありません。
早くお気まぐれはやめて……」
「気まぐれなんかじゃない。
オレは本気だぞ!
従者はオレの傍にいてくれればいいんだ」
しっかりと腕を回し、逃さないと王子も必死だ。
(……私のどこが気に入って、こんなことに)
王子の高飛車だか、一生懸命なお願いにとうとう私の方が根負けして、
諦めの表情を浮かべた。
それに気まぐれもすぐ飽きるに違いない。
「はぁ……、分かりました。
王子の命令とならば、何なりと」
王子の顔がぱぁぁっと輝く。
「本当か?!じゃ、オレの部屋に行こう」
とても嬉しそうな様子に、私も釣られて微笑みを浮かべる。
「良いですよ。王子の部屋でご遊戯ですか」
王子に気に入られることは悪いことではない。
一番末に誕生した王の溺愛している王子なのだ。
しかし、そんな甘い考えが本当に甘かったという事を知るのはすぐ後のことだ。
(続く♪)→NEXT |
  
この絵はGAMEピアス2004年の2月くらいにでたのに載ったのです。
キャラ固定で行くと聞いたので、先にキャラデザをして、初描き。
一年くらい経つと絵もちょっと変わってますねー。
話は今勝手にでっちあげてます〜。
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