2003年くりすます。

「メリークリスマス♪」
今日はエルベくんとすごす初めてのクリスマスなのだ。
「……メリークリスマスって何だ?呪文か?」
訝しげな顔で僕を見る。
「違うよ!ツリー飾って、サンタさんにプレゼントもらって、ご馳走食べる楽しい日なんだよ!」
「ツリー…とはあのごちゃごちゃと飾り付けられたニセモノの木か」

部屋の隅に飾られているツリーを指差す。
「うんっ、そうだよ。サンタさんはね……」
と言いかけて、僕はすごく困ってしまった。

「『サンタさん』は何だ?」

「サンタさんはね……良い子にしかプレゼントを持ってきてくれないの」

どうしよう。エルベくんは悪魔なのだ。
悪魔なのに良い子なんて、絶対ありえない。
げんにエルベくんの行動を思い起こしても、悪いことばかりしてる。

「……フン、そんなお子様用のイベント、オレ様にはは興味ない」

「エルベくん……」

つっぱねてはいるが、エルベくんの性格からいって絶対強がってる。

「僕ね、サンタさんに新しいゲームソフトお願いしたから、一緒に遊ぼうよっ」
「……嫌だ。良い子にだけなど、偽善じみた天使と同じような臭いのする者から、
貰ったものなんかで遊べるか!」

すっかり機嫌を損ねてしまった。
でもエルベくんだけプレゼントを貰えないなんて、可哀想だな……。

(あっ、そうだ!)
「じゃあ、エルベくんには僕がプレゼントあげる!目つぶって!」
「何だ。勿体つけずに早く貢げ」
「いいからっ、早く目を閉じてよっ」

半ば強引に目を閉じさせる。

「…っ?!」
エルベくんは驚いて目を見開いた。
「僕からのプレゼントだよ」


ほっぺにチュウ…。


下界にいる間に、エルベくんにもそれが僕たち人間にとっては、生気を分け与えるための行為ではなく
愛情のしるしなのだと知っている。

「……フン、安上がりなプレゼントだ」
すっかり真っ赤になって、そっぽを向いてしまった。
そんなエルベくんにもメリークリスマス♪



柊が一番時間かかかってたり(笑)
冬色が若干年齢層高めなので、反動でショタショタばかり描いてしまいます。