チュンチュン…
チチチッ…。
夏の朝は明けるのも早い。
気温の上昇も早く、暑さに目が覚めてしまった。
「りいちぃ。朝だニャ。早く起きようよぉ」
隣に寝ている利壱はまだ眠いらしく
揺すってもピクリともしない。
「お腹すいたにゃァ〜〜っ、利壱ぃ」
空腹に、利壱のお腹の上でへたり込んでしまった。
「あついにゃ…」
利壱の体温で、相乗暑くなってしまいますますツライ。
「あっ?!」
その時だった。
ぴったりくっついた利壱の体から、覚えのある動き。
「おサカナっ!!」
ぴくぴくんっと、元気良く足の間が跳ねたのだ。
「利壱、おサカナさん隠してる〜〜っ」
利壱のパジャマの下に、大喜びで手を突っ込んだ。
「にゃ?…生暖かいにゃ〜〜」
陸地に上がって、あったかくなってしまったのかもしれない。
掴まえたおサカナさんを、引き寄せようと引っ張った。
「……ンッ…、…ミュウ?」
「わ〜〜おサカナさんが大きくなって逃げるにゃ〜〜っ」
「…っ?!ミュウ、何してるんだよ?!」
「え?おサカナさん掴まえてるニャ」
驚いて飛び起きた利壱に、手を離してしまった。
「………。それは魚じゃない」
まだ物欲しそうな顔で、股間を見つめるミュウに深々とため息をつく。
「えーーーっ」
良く考えれば分かることなのに(ミュウにだってついているんだから)
お腹のすいているミュウの思考は、
何でもおサカナに繋がってしまうのだ。
下半身を冷ましながら、いそいそとキャットフードを皿に注ぐ。
「ゴメンにゃ…。利壱のおサカナ、逃がしちゃった」
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